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帰国の挨拶

11.07.01

弁護士の吉村です。

昨日,当事務所を日系ブラジル人の青年が訪れました。

その青年は通訳を仕事にしていたのですが,震災で多くの外国人が帰国し,それに伴って通訳の仕事が激減したそうです。

ただ,日本企業がBRICsへ進出攻勢をかけており,ブラジルにおいて日本語に通訳の需要があるとのことで,ブラジルへ帰国するとのことでした。

帰国前に挨拶にきてくれたのです。

青年は,数年前に群馬県の企業からいわゆる派遣切り(雇い止め)に遭ったため,その撤回を求める訴訟を私が依頼を受けて対応しました。

具体的には,一審を本人訴訟で行い完全に敗訴した後,控訴審より依頼を受けて訴訟を遂行しました。

この時点で,既に松下プラズマディスプレイ事件(最二小平成21年12月18日判決)が出た後でしたので,構成としては,派遣元に雇用責任を追及することを主たる請求としました。

具体的な作業としては,群馬県に赴き,深夜にわたって関係者のヒアリングを実施し,これまで整理されていなかった証拠を整理し,大量の控訴理由書を何日か徹夜して書き上げ,高裁へ提出しました。

そして,直接的な証拠の乏しい中で,間接的な事実を積み上げ,また,第一審の構成を整理した結果,控訴審では,派遣元に雇用責任を認める心証を得ることに成功しました。

その後,その心証に基づいて,当方に有利な条件での和解を勝ち取ることができました。

事件終了後,青年は,通訳として,日本国内で困っている外国人のために通訳を行う仕事をしていました。

久しぶりに遭ったのですが,晴れやかな表情ですっかり一人前の男の顔つきになっていました。当初事務所へ相談に訪れた際は,信じていた勤務先を不本意な形で辞めさせられ,すべての日本人が信用できないという猜疑心に支配され,不安げな表情で身の上を訴えていたのですが,上記のとおり信頼関係の下に無事解決を果たし,今ではそれも一つの糧として逞しく成長した青年の姿を見て,とても嬉しく思いました。

固く握手を交わして,ブラジルで活躍した後,また日本を訪れると言い,青年は帰りました。

こういう瞬間のために弁護士の仕事をしているのだと,思います。

 

 

 

 

 

 

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