不当解雇.com > 新着情報 > 最近の解決事例(普通解雇)
弁護士の吉村です。
解雇事件について,最近の解決事例をご紹介します。
(事案)
長年会社に勤務してきた労働者が,「協調性不足」を理由に,解雇された事案です。
労働者は,解雇の理由に納得がいかず,使用者に説明を求めましたが,「何となく」などと曖昧な理由で解雇され,どうにも納得がいかず,当事務所へご相談に見えました。
依頼者としては,円満に解決したいとのことでしたので,当事務所が介入した後も,相手方会社と円満な解決を図るべく復職又は合理的水準を提案して交渉を進めましたが,会社は一向に交渉に応じようとはしませんでした。
そこで,やむを得ず労働審判を申し立てました。
(労働審判)
第1回期日において,双方の審尋が行われました。会社側の反論があったものの,全て弾劾し,当方の主張を展開したところ,全面的に当方の主張を認める裁判所の心象が得られました。
その後,同期日で,その心象を前提に調停が試みられました。
その結果,会社が,依頼者の退職と引き換えに,高水準の解決金を支払うことによる調停が成立しました。
(コメント)
会社としては,依頼した弁護士に相談して対応していたとのことでした。つまり,「弁護士」が労働法及び裁判実務に精通していないと,ここまで紛争が長引き,会社としても,かえってコストがかかってしまったようです。これは悲劇としか言いようがないですね・・・。出来るだけ,ご相談は労働事件に精通した弁護士にするべきだという一つのいい例ですね。